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202005/01

日本歯科医師会からの意見広告と私見

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日本歯科医師会から意見広告が発出されました。
内容についてはリンクをご覧ください。
https://www.jda.or.jp/publicity/newspaper/pdf/ns20200501-15.pdf

歯科の受診を控えることにより疾患が重症化する可能性があります。
痛み・腫れを我慢して受診しないことは全身にかかわる可能性があります。
端的に言えば死ぬ可能性があるということです。
大げさと思う方も多くいらっしゃると思いますが、口腔外科・病院歯科での勤務経験から言えることは、「歯の病気が重症化すると命にかかわる」ということです。歯の病気が原因で死にかけた方を数多く見てきましたので、放置することのリスクはもっと世に知られていいと思います。

虫歯や歯周病が原因で細菌性の炎症が周囲の組織まで波及してしまう疾患のことを歯性感染症といいますが、歯科の分野ではまれな疾患ではあります。歯性感染症が重症化すると必ずと言っていいほど入院が必要で治癒までに患者さん自身が大変な思いをすることが多いことは事実です。

ぜひ皆様に心に留めておいていただきたいこと、もし、歯の痛みがあったとしてもは痛み止めで凌ごうと思う方も多いとは思いますが、重症化したら命にかかわる可能性がある疾患が潜んでいる可能性があるということです。

自覚症状がなくとも重症化につながる病気が隠れていることのほうが多いので、定期検診は不要不急な行為ではありません
そのために当院では十分な感染対策を施しております。
幸いなことに今までは歯科の受診が原因でSARS-CoV-2に感染もしくはCOVID19が発症した例は日本・アメリカでの調査では存在しないと言われています。これは我々歯科医師の普段からの感染対策が功を奏していると言っていいと思います。

意味のない自粛・受診抑制によって皆様が不利益を被りませんように。

皆様のご無事を祈ります。